2024/02/21 14:05
石川県の食文化にフォーカスする記事も3回目となりました。 今回は最近ブームの「ジビエ」について紹介していきたいと思います! 自然環境の変化をはじめ様々な要因がありますが「シカやイノシシ、クマなどが人の住む場所に出没した」というニュースをよく聞きますよね。 それらの野生鳥獣による農作物被害が深刻となっています。 増えすぎた野生鳥獣をバランスよく狩猟・捕獲し、食材として活用していくことは生態系を維持するためにも大切なことなのです。 ジビエの狩猟が盛んな地域は全国に数多くありますが、石川県でもジビエを普及させるための取り組みが活発に進められています。 一般的にジビエの狩猟解禁期間は原則として11月15日から翌年2月15日、北海道では10月1日から翌年1月31日の間です(いずれの都道府県も特別天然記念物など一部の野性鳥獣を除く)。 これは農林業作業の実施時期や山野で見通しのきく落葉期との兼ね合いで決められ、さらに野性鳥獣の生態系を守る意味で繁殖時期や渡りの時期なども考慮に入れています。 ただし、石川県の場合はイノシシおよびニホンジカに限り、狩猟期間を11月1日から翌年3月31日まで延長しているのが特徴です。 石川県ではジビエを魅力ある食材として有効活用するため、料理関係者や狩猟関係者、農林業団体、行政などと連携して「いしかわジビエ利用促進研究会」を平成26年7月に設置しました。 「いしかわジビエ利用促進研究会」では石川の里山で獲れるジビエを「いしかわジビエ」としてブランド化しています。 石川県の公式ホームページにはイノシシ加工施設やジビエの料理店、販売店などの各種情報を掲載した「いしかわジビエガイド」のpdfファイルが置いてあり、閲覧・ダウンロードが可能です。 石川県公式HP「いしかわジビエの利用促進について」 https://www.pref.ishikawa.lg.jp/satoyama/jibier/jibier.html いしかわジビエガイド https://www.pref.ishikawa.lg.jp/satoyama/jibier/documents/gibierguide2023.pdf ※2023年版となります 「いしかわジビエガイド」によると、石川県には食肉処理業の許可を受けた8つの獣肉処理施設があります。 北は奥能登から南は白山まで、各エリアに処理場があり、県内でジビエが積極的に消費されていることが分かりますね。 狩猟時になるべく獲物を傷つけず、処理も丁寧に行うことで食用に適したジビエ肉が流通されていきますので、処理施設の存在は重要といえます! 石川県内イノシシ加工施設の紹介 https://www.pref.ishikawa.lg.jp/satoyama/jibier/documents/r40308hpp.pdf また、「いしかわジビエ利用促進研究会」のInstagramアカウントでは、県内で開催される主なジビエフェアの告知等が投稿されています。 自由に石川旅行ができるようになったあかつきには、フェアに参加し、ご当地ジビエを体験してみてはいかがでしょうか? 石川ジビエ利用促進研究会 https://www.instagram.com/ishikawa_gibier/ 豊かな自然に恵まれ、野生鳥獣も多く生息する石川県では今後ジビエも名産品のひとつとして注目されると予想しています。 石川県のジビエを積極的に食べて、新たな食文化の発展に貢献しましょう!